カリカリとした噛み応えのある食感が人気で、おせち料理の中でも楽しみにしている方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事ではお正月に数の子を食べる意味や、美味しい数の子の味付け方法、お正月の定番アイテム数の子松前漬けの作り方について解説します。
数の子を使ったレシピも紹介するので気になる方は是非最後まで記事をご確認下さい。
カリカリとした噛み応えのある食感が人気で、おせち料理の中でも楽しみにしている方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事ではお正月に数の子を食べる意味や、美味しい数の子の味付け方法、お正月の定番アイテム数の子松前漬けの作り方について解説します。
数の子を使ったレシピも紹介するので気になる方は是非最後まで記事をご確認下さい。
お正月に数の子を紹介する前に、数の子に関する基礎知識を紹介します。
数の子はニシンという魚の卵です。
ニシンは春になると水深1m以内の浅瀬で岩の隙間や昆布などの水生植物にメスが卵を産み付け、オスが放精することで受精させます。
北海道などではこのオスの放精によって海が白くなる群来と呼ばれる現象が毎年見られることで有名で、テレビのニュースなどで目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
数の子は基本的にはメスのお腹の中から取り出した卵の塊を天日干しもしくは、塩漬けにしたものを食用とすることが多くなっています。
また、上記以外にニシンが昆布などの水生植物に卵を産みつけたものを水揚げし、数の子として楽しむこともあります。
数の子はニシンが卵を産みつけた場所によって味や栄養素が異なるという特徴があり、昆布などの水生植物に産みつけられた卵は多くの栄養素を含み、味も濃厚。
こちらは寿司ダネなどに利用され、人気を集めいてます。
美味しい数の子を選ぶ際に最も重要になってくるのが数の子の産地です。
数の子は国産のものと海外からの輸入品がありますが、一番上等とされているのは北海道産のものとなっています。
「前浜もの」と呼ばれる北海道の数の子は味も美味しく、身が硬すぎなたいめ食べやすい点が大きな特徴。
しかし、北海道産の数の子は水揚げ量が少なく、希少性が高いことから値段も高くなりがちです。
海外で有名な数の子の産地はカナダ、ロシア、アメリカ(アラスカ)の3つ。
カナダやアメリカ産の数の子は、粒が北海道産のものと比較すると身が大きく、硬くなっており、近年人気を集めています。
一方でロシア産の数の子はカナダ産やアメリカ(アラスカ)産のものと比較すると柔らかくなっている点が特徴。
美味しい数の子を選ぶ際には産地に応じて数の子の特徴が異なる点を理解しておくといいでしょう。
お正月のおせち料理として数の子が食べられるようになったのは、ただ美味しいからという理由ではありません。
おせち料理に数の子を入れる意味やいつから数の子が食べられるようになったのか解説します。
数の子は、ニシンが非常に多くの卵を持つことから、「我が家が代々栄えますように」という思いや、ニシンを漢字の『二親』とかけて「両親からたくさんの子が生まれますように」という願いが込められ、おせち料理として使われています。
また、数の子は黄金色で縁起がいいというのもおせち料理に入れられている大きな理由の1つ。
お祝い事にふさわしい「祝い肴」として、黒豆や田作りとともに他の料理より先に食べられることからも数の子はお正月のおせち料理に欠かせないものとなっていますよね。
数の子が日本で食べられるようになったのは室町時代。
室町幕府13代目将軍の足利義輝に数の子が献上されたという記録があります。
かなり古くから数の子を食べる文化はありましたが、お正月に数の子が食べる文化が定着したのは江戸時代の徳川吉宗の時代です。
人々に倹約を強いていた吉宗ですが、「正月だけは富めるものも、貧しいものも同じものを食べて祝ってほしい」と願い、おせち料理に数の子を入れることを推奨していました。
その後明治時代から現代に至るまで、その文化は引き継がれ、おせち料理の定番料理と人気を博し続けているのです。
ここからは正月に食べる数の子の味付けに関して、具体的に解説していきます。
数の子は購入後、塩抜きをして味付けをすることで、おせち料理として楽しめることができるようになるため、それぞれのポイントを理解するようにしましょう。
数の子の味付けの最初の重要なポイントは塩抜きです。
塩抜きとは、塩漬けされている数の子の塩分を抜く作業のこと。
数の子は塩を抜きすぎると苦みやえぐみが出やすくなるため、塩抜きをする時間などにも注意が必要となります。
塩抜きで用意するものは数の子と薄い塩水の2つ。
真水ではなく塩水に入れる理由は、いきなり真水に入れてしまうと表面が水っぽくなってしまい、内部の塩が抜けにくくなってしまうからです。
上記以外では水温は20℃以上にならないようにするという点も注意するようにしましょう。
塩抜きの方法は、まず用意した塩水に4~6時間数の子を入れて放置します。
時間が経ったら、表面の薄い膜をきれいに取り除き、新しい水を用意して再び数の子を水につけます。
その状態で6~8時間数の子を放置したら、塩抜きは完了です。
この時点で味見をしてみて少し塩っけが足りないと感じたら、強めの食塩水に数の子をつけて味の濃さを調整するのがおすすめ。
塩抜きは数の子の味を左右する重要な要素となるため、時間をかけて作業を行うようにしましょう。
塩抜きが終わったら、次はいよいよ味付けです。
用意する調味液は濃い目の出汁(カツオと昆布でとったもの)、薄口醤油、日本酒、みりんの4つとなります。
この4つを合わせたものを鍋でひと煮立ちさせ、冷めさせれば数の子を漬け込む調味液は完成。
調味液に1~2日ほど数の子を漬け込めば、数の子に味が染みて美味しく食べれるようになります。
塩抜きから味付けまでトータルで3日間程度は必要なため、お正月のおせち料理に数の子を入れる際にはある程度余裕を持って調理することを心掛けましょう。
当店おすすめの小樽前浜産塩数の子、味付け数の子も是非一度お試し下さい。
数の子は正月のおせち料理として楽しめますし、その他にも様々な調理方法があります。
数の子を使った代表的なレシピを紹介します。
数の子を使った料理の中で最も人気の高いのが、数の子の松前漬けです。
すでに出来上がったものを購入するのがおすすめですが、松前漬けは自宅でも簡単に作ることができます。
自宅で松前漬けを作る場合は具材であるスルメを酒で柔らかくしたり、昆布などの具材をしっかり調味液にしっかり漬け込むことを意識しましょう。
当店のロングセラー商品である自家製数の子松前漬けも是非一度お試し下さい。
数の子を使った料理は松前漬けだけではありません。
普段作っているポテトサラダに数の子を入れて噛み応えのある食感を楽しんだり、クリームチーズと数の子を組み合わせてお酒のおつまみを作ったり様々な楽しみ方ができます。
数の子をお正月のおせち料理に食べるものとしてだけでなく、普段の料理の一品に加えてみてはいかがでしょうか。
この記事ではお正月に食べる数の子に関して解説をしました。
数の子は「我が家が代々栄えますように」という願いを込めてお正月に食べられるおせち料理の代表です。
数の子は自宅で簡単に調理できるため、今回紹介した方法で是非塩抜きや味付けを実践してみて下さい。
この記事がお正月の数の子に関して気になっている方の参考になれば幸いです。
飯坂冨士商店は古くからニシンの街と言われた小樽で数の子を大量に取り扱う問屋として発展してきました。
小樽前浜産塩数の子や味付け数の子はもちろん、自家製数の子松前漬けも当店人気商品のロングセラー商品として各地の北海道物産展で好評の商品です。
特大数の子をまるごと使った松前漬けは甘じょっぱい味が癖になる逸品です。是非お試しください。