おせちに欠かせない「数の子」の意味や由来、縁起が良い理由とは?
みなさんこんにちは。飯坂冨士商店の高橋健太です!
おせち料理の中でも、特に人気が高く、縁起の良い食材として知られている「数の子」。
この記事では、数の子がどのようにおせち料理の一部となり、どのような由来や意味を持つのか、さらに栄養価や役割について詳しく解説します!
お正月に欠かせない数の子の魅力を知り、新年の祝いに彩りを加えてみませんか?
数の子とは何か?
数の子の基本
数の子とは、ニシンの卵を塩漬けにした食品です。
その鮮やかな黄色と独特のコリコリとした食感が多くの人々に愛されています。特にお正月には欠かせない食材であり、家族や親戚が集まる席で振る舞われることが一般的です。
数の子はその見た目や食感だけでなく、長寿や繁栄を願う縁起物としても非常に重視されています。
ニシンは北海道をはじめとする日本各地で漁獲されますが、数の子はニシンの卵であり、主に塩漬けや味付けが施されてからおせち料理として提供されます。
数の子の栄養価
数の子は見た目だけではなく、栄養面でも非常に優れた食品です。
特に、数の子にはEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)といった不飽和脂肪酸が豊富に含まれており、これらは「抗肥満効果」や「血糖値の改善」、「血中脂質の改善」など、健康に良い効果が期待されています。
また、数の子にはプリン体が極めて少ないため、痛風や尿酸値の上昇を気にする方にも安心して食べられる食材です。
おせち料理に数の子が欠かせない理由は、こうした栄養価の高さや縁起の良さに加え、その独特の食感と風味が、お正月の食卓を彩る一品として重要な役割を果たしているからです。
数の子の意味
「数の子」の名前の由来
「数の子」という名前には、非常に縁起の良い意味が込められています。
ニシンは「二親」と書くことができ、これは「二人の親」を意味します。
そこから「二人の親からたくさんの子供が生まれる」という連想がされ、子孫繁栄や家族の繁栄を願う象徴として数の子が使われるようになりました。
数の子が縁起物とされる理由
数の子が縁起物とされる最も大きな理由は、その卵の数にあります。
数の子は一度に数多くの卵を持つことから、子孫繁栄を願うシンボルとして日本のお正月に欠かせないものとなっています。
さらに、数の子の塩気のある味は日本酒とも相性が良く、お正月の祝いの席で多くの人に喜ばれる食材です。
地域によっては味付けに違いがあるものの、数の子は全国的に親しまれており、その意味を理解して食べることで、より一層お正月の祝い気分が高まるでしょう。
数の子は、子供の健やかな成長や家族の繁栄を願いながら食べる縁起物として、毎年多くの家庭でおせち料理に欠かせない存在となっています。
数の子の由来
数の子の歴史
数の子の歴史は、室町時代までさかのぼります。
当時、室町幕府13代将軍の足利義輝に数の子が献上された記録が残っており、これが数の子が正式に食文化に登場した最初の事例とされています。
それ以来、数の子は京都をはじめとする宮中や武家の食卓で縁起物として重宝されるようになりました。
また、14世紀ごろに北海道から京都に伝わったとされ、当時は昆布が中心に輸送されていましたが、ニシンが昆布に卵を産みつけた「子持ち昆布」をきっかけに数の子も注目を集めるようになりました。
江戸時代には徳川吉宗が倹約を推奨する中、「お正月だけは富める者も貧しい者も同じものを食べて祝おう」と数の子をおせちに取り入れることを奨励し、広く庶民にも浸透していきました。
北海道とのつながり
数の子は北海道との深いつながりがあります。
北海道は、ニシン漁の主要な漁場として発展し、江戸時代から数の子を含むニシン製品が全国に供給されてきました。
現代でも、北海道産の数の子はその品質の高さで評価され、おせち料理の中でも特に人気があります。
北海道産の数の子は、豊かな自然環境で育まれたニシンから取れるため、特有の食感と風味が楽しめます。
こうした背景から、北海道産数の子は今でも縁起物として多くの家庭で親しまれています。
おせち料理における数の子の役割
祝い肴の一つとしての数の子
数の子は、おせち料理の中で「祝い肴(いわいざかな)」と呼ばれる特別な役割を持つ一品です。
祝い肴とは、新年の始まりに邪気を払い、家族の健康や繁栄を願うために、お屠蘇(とそ)とともに最初にいただく酒の肴(さかな)のことを指します。
この祝い肴は、三種類でワンセットになっているため「祝い肴三種(いわいざかなさんしゅ)」と呼ばれ、おせち料理に欠かせない存在です。
数の子は祝い肴の中でも特に縁起の良い食材とされています。
お正月という一年の始まりに、家族や子孫の繁栄を願う意味を込めて数の子を食べる習慣は、長い日本の歴史の中で受け継がれてきました。
ニシンが全国的に親しまれていたこともあり、数の子は日本全土でおせち料理に使用されています。
祝い肴三種とは?
祝い肴三種の内容は、地域によって異なることがありますが、数の子は関東・関西どちらの地域でも共通して重要視されている食材です。
たとえば、関東地方では「黒豆」「数の子」「田作り」が祝い肴三種とされ、関西地方では「黒豆もしくは田作り」「数の子」「たたきごぼう」が選ばれるのが一般的です。
祝い肴としての数の子は、縁起の良さやその象徴する意味合いから、今でも多くの家庭でお正月の主役の一つとなっているのです。
数の子商品のご紹介
小樽前浜産塩数の子(300g)
「小樽前浜産塩数の子」は、北海道の小樽前浜で獲れたニシンの数の子を使用した、特別な一品です。
この数の子は、自社工場で伝統的な手作業による製法で作られ、無添加・無漂白・天然塩のみで仕上げています。
市場に流通する数の子のうち、わずか1%しか手に入らない希少な数の子を厳選し、産地から直送でお届けします。
塩数の子は、その絶妙な塩加減とコリコリとした食感が特徴です。
また、天然塩を使用しているため、数の子本来の味わいをしっかりと感じられるのも魅力です。
おせち料理にこだわる方にぴったりの高品質な一品です。
小樽前浜産味付け数の子白醤油(400g)
「小樽前浜産味付け数の子白醤油」は、小樽前浜産のニシンの数の子を使い、丁寧に味付けを施した商品です。
こちらも自社工場で手作業により伝統製法で作られており、出汁の効いた味付けが特徴です。
白醤油ベースの繊細な風味が、数の子の旨味を引き立て、口当たりが柔らかく上品な味わいを楽しめます。
味付け数の子は、そのまま食卓に出してすぐにお召し上がりいただける手軽さが魅力です。
おせち料理の一品としてだけでなく、普段の食卓でも楽しめる汎用性のある商品です。こちらも希少な数の子を使用しており、産地から直送で新鮮な状態でお届けいたします。
両商品とも、数の子が持つ縁起の良さと、北海道の自然の恵みを存分に味わえる逸品です。
ぜひ、この機会におせち料理に取り入れて、素晴らしい新年を迎えてみてはいかがでしょうか?